・住民が郡の行政サービスに長年不満を募らせてきた。自分たちの払った税金が、アフリカ系アメリカ人の多く住む低所得地区の学校や警察のために使われるの我慢できないというのだ。そこで住民らは人口約10万人のサンディ・スプリングという新しい市を郡から独立して発足させることを住民投票で決定した。建設大手CH2Mヒルが住民らに他に類を見ない売り込みをかけてきた――われわれにお任せください、初年度2700万ドルの資金を出していただければ市の体制をゼロから作り上げます、と。数か月後、サンディ・スプリングは全米初の「民間運営の市」となった。市の正規職員はたった4人、ほかはすべて契約事業者の社員だった。