私たちは生来、自分に病気をうつす可能性のある人と物理的な距離を置く傾向がある。

 伝染病にかかっている可能性がある人と接触し続けることを避ける、「寄生回避」と呼ばれる反応が備わっているのだ。この反応によって、自分の健康を脅かすものかどうかにかかわらず、嘔吐や皮膚病変など疾病の兆候に対して嫌悪感を抱く。

 それには物理的な側面だけでなく、道徳的な側面もある。私たちは、悪いことは悪い人に起こると信じがちだ。「公正世界仮説」と呼ばれるもので、ある病気に感染した人は、それに値する悪い行いをしたと考える。

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