旭酒造は獺越(おそごえ)という珍しい地名にあることから、それを活かせないかと考えた。獺はカワウソのことだ。カワウソは獲った魚を河原に並べる習性があり、それが神仏に供え物をしているように見えることから獺祭という言葉が生まれた。また、私が尊敬する正岡子規は雅号を「獺祭書屋主人」としていた。地元を象徴する言葉を含み、明治文学に革命を起こした俳人にあやかりたいという願いも込めて、いまでは当社のすべての日本酒を獺祭のブランドで販売している。

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