晋の武帝、司馬炎は呉を占領すると心に決めた。
しかしその決意は誰にも洩らさなかった。

呉に講和の使者を派遣し、自分の娘を呉の君主の后にやった。

その後、武帝は軍法会議の席で臣下を集め
「次に攻めるべきはどの国か?」と尋ねた。

当然の事ながら一人の大臣が
「呉を攻めるべきです」と答えた。

武帝は
「呉は我が娘が嫁いだ今や姉妹国なるぞ!」
と烈火の如く怒りこの大臣を処刑した。

その話を聞いた呉の皇帝孫皓は、感動して晋に対しまったく警戒しなくなった。

時期は来たと考えた武帝は20万余の軍勢で一気に呉を攻め込み滅亡させ中国を統一した。

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