「無意識バイアスを自覚することが必要」ということだ。無意識バイアスとは、「無意識下にある、人が経験や習慣、周囲の環境によって身につけた物の見方・考え方の偏り」。無意識の情報処理と判断は、人の脳に備わった機能だ。過去の経験のパターン認識をすぐ取り出せる機能であり、生きていくうえで欠かせない。ただ、過去の経験パターンと現在の課題に齟齬がある場合は、問題だ。
また、「この無意識バイアスの形成には本人の育ってきた社会環境や家庭環境が大きく影響する。3~5歳の幼児にも大人に似た無意識バイアスがすでに形成されており、無意識バイアスは一度できると消し去ることは困難であることが、研究により明らかになっている」