別れ際の山崎は「でも、チャンスですからね、完全に狙っていきますよ」と笑顔で言った。

 「僕は…最後の最後のところでは将棋に甘えるしかないんです。今までも将棋にすがり付いて生きてきました。今更、格好付けたってしょうがないですよ。負けることより、自分の思いに殉じることができないことの方が怖い。戦わずして負けるのはつらいです。戦って負けたい。また戦わずに負けたら、もう自分は立ち直れないかもしれない。覚悟を決めた手で戦わないといけない。怖いと言えば怖いです。最後に向けて開き直れるかどうか。自分の勝負所だな、と感じています」

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