中国の40歳未満人口(7億人あまり)を国の総人口(15億人近く)と比較すれば、その割合が比較的小さいことは明らかだ。中国人の年齢の中央値は38歳。アジアのもう一つの人口大国であるインド(中央値は27歳を下回る)に比べれば、中国は若い国とは言えない。それを反映して、中国社会の人口構成は、逆ピラミッド型になっている。
1950年代と60年代に猛烈なベビーブームを経験したのち、1979年以降は「一人っ子政策」が導入されて、出生数が大きく落ち込んだ。その結果として、中国はいわゆる「4-2-1危機」に見舞われている。祖父母4人に対して、親が2人、そして子どもが1人という人口構成になっているのだ。