社員持株会社である文藝春秋には、新潮社の佐藤一族や講談社の野間一族、小学館の相賀一族のようなオーナーはいない。
二〇一五年当時の社長は松井清人(きよんど)だが、新入社員さえ「社長」とは呼ばず、「松井さん」と呼ぶ。同様に、新谷学が社内で「編集長」と呼ばれることも決してない。トップから新入社員に至るまで、誰もが自分の会社だと思っているから、夜遅くまでワイワイガヤガヤやっている。一年三六五日、学園祭をやっているようなノリが文春にはある。
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社員持株会社である文藝春秋には、新潮社の佐藤一族や講談社の野間一族、小学館の相賀一族のようなオーナーはいない。
二〇一五年当時の社長は松井清人(きよんど)だが、新入社員さえ「社長」とは呼ばず、「松井さん」と呼ぶ。同様に、新谷学が社内で「編集長」と呼ばれることも決してない。トップから新入社員に至るまで、誰もが自分の会社だと思っているから、夜遅くまでワイワイガヤガヤやっている。一年三六五日、学園祭をやっているようなノリが文春にはある。