・そもそも放射線による被害を考えるなら、広島や長崎の原爆被害を参考にすべきではないでしょうか。当時の放射線量率は福島原発事故の1800万倍にも達したといわれます。ところが死亡者の大半は、原爆のものすごい高熱で焼け死んだ焼死、あるいは建物の倒壊によるもので、これらに比べると、放射線で亡くなった人の数は非常に少ないのです。
・ビキニ環礁での第五福竜丸の事件も同様です。「水爆の灰を浴びて大変だ」と大騒ぎになりましたが、船長の久保山愛吉さんが亡くなったことで、騒動がエスカレートして各方面に拡大しました。ところが久保山愛吉さんは、放射線によって亡くなったのではなかったのです。本当の死因は売血の輸血による急性肝炎でした。しかしその事実は隠され「放射能の灰で死んだ」と、日本中が騒いでいたのです。