グーグルのStadiaは19年11月、「アサシン クリード オデッセイ」や「Destiny 2」をはじめとするサードパーティーのタイトルと共にサーヴィスを開始した。ところが数十作品が追加されたにもかかわらず、同社独自のStadiaタイトルが実現することはなかった。グーグルはこの2月上旬、社内ゲームスタジオ「Stadia Games and Entertainment」の閉鎖と、Stadia独自のゲームタイトルを制作するために雇った150人のゲーム開発者の解雇を発表したのである。
職を失った人たちの多くは、その理由をいまだに明かされていない。だが、Stadiaの運営に詳しい関係者によると、ふたつのゲームスタジオに数千万ドルを注ぎ込んだグーグルが、高品質なヴィデオゲームの開発に必要な高額かつ複雑な制作に耐えきれなかったのだという。Stadiaの加入者数が芳しくないことを考えれば、なおさらだろう。
Stadiaの従業員のひとりは、次のように語る。「約束した内容もさることながら、過剰な約束をしたり、その約束を守らずに終わったりするなど、Stadiaの上級幹部が自分たちの行動をどれだけ理解していたのか疑問に思っているんです」