キイロショウジョウバエの不眠状態が10日以上続くと死亡率が急激に上昇し、通常ならば40日間の寿命を持つキイロショウジョウバエが20日で100%死ぬということが判明。キイロショウジョウバエにおいても「眠らない状態が続くと死ぬ」ことが確認されました。
不眠時に活性酸素種が蓄積される部位が腸に限られることも判明しました。
5日間不眠状態が続いたマウスの小腸と大腸では活性酸素種が蓄積されていることが確認されました。
不眠状態によって生成される腸内の活性酸素種が死の原因であることを立証するため、「キイロショウジョウバエに抗酸化化合物を含む食事を与えて腸内の活性酸素種を中和する」という実験を行いました。実験の結果、抗酸化化合物を投与されたキイロショウジョウバエは不眠が続いているにも関わらず通常通りの活動を続け、通常の個体と変わらない寿命を示したとのこと。
「腸内の活性酸素種が不眠による死の中心的な役割を果たしている」