夢の中では、後で考えるとおかしいと思うことに、全く違和感を覚えず物語が進行していくことが多い。 別人化は、それと同じような感じで、その時は自分が変だとは思わ(え)ない。自覚症状はないのだ。 「仕事ができなきゃ、死ぬしかない」などと、誰が考えても全く非論理的な思考でも、本人は本気でそう考え、そう感じてしまう。 理屈でいくら説明しても、受け入れてもらえない。そのような思考感情の変化を、精神医学では「妄想」と呼ぶが、うつ状態の自責感や自信の低下は、医学用語でも「罪業妄想」とか「微小妄想」と名前が付けられている。