多くの投資家が将来の景気後退を予想し、金融緩和を見込んで短期国債を売り、長期国債を買うからです。すると、債券の利回りと価格は逆の動きとなるため、「短期国債が売られる→価格低下→短期金利上昇」「長期国債が買われる→価格上昇→長期金利低下」となるわけです。
こうした状況下では、銀行の貸出金利が上がるため、企業は設備投資を控えるようになる一方、消費者の借入金利も上昇するため、個人消費も落ち込みます。そして徐々に景気が低迷していくという流れになりがちです。したがって、2020年にはリセッション入りする可能性があると言えます。