「紅蓋頭」(花嫁が頭にかぶる赤い布)は中国の婚礼で非常によく見かける。特に昔の嫁入りの際には、花嫁は花嫁衣裳を身にまとい、花轎に乗るだけでなく、頭から赤い大きな布をかぶり、新婚夫婦の部屋に入るまで顔を覆い隠さなければならなかった。この風習に関する言い伝えはたくさんある。「喜神」の紂王から花嫁を守るためであるとか、紂王が叔父の文重の悪妻に懲罰を与えるためであるとか、桃花女が嫁入りの時に周公から身を隠すためであるとか。一般的には、この風習によって吉を招き凶を避け、花嫁を無事に嫁入りさせるためであると考えられている。