ウサギにインドコブラの毒を少量注射すると、体内で毒への抗体がつくられることをフランスに戻ってから発見し、これがのちに世界初のヘビ毒に対する血清の誕生につながっていく。カルメットはウマとロバを使った血清の生産を開始し、1895年には初めてヘビにかまれた患者を救うことに成功した。

血清の生産においては、いまでもカルメットが考案した手法が主流を占める。つまり、ヘビの毒を抽出してウマに注射し、その血液を採取するという中世のような作業が行われているのだ。

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