文字通り「熱に中(あた)る」ことで、脱水症や血液中の塩分(Na=ナトリウムやK=カリウム、Mg=マグネシウムなど)のバランスの乱れが生じ脳細胞がダメージを受け、頭痛、めまい、吐き気、ひどくなると幻覚・幻聴、せん妄(意識低下)を引き起こす病態である。

 2019年は5月から9月までの間に、約7万人が熱中症のため緊急搬送され、そのうち、1221人が死亡している。猛暑だった2018年の熱中症死は1581人で、うち65歳以上が1288人。これは、この5カ月の新型コロナウイルス感染による死亡者より多い。

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