旅客機「ボーイング707」をベースに改造されたE-6Bは、基本的に米国の大統領と国防長官からの軍事命令を受け取り、その命令を米国の弾道ミサイル潜水艦に伝達するためにつくられた通信中継局だ。空中発射統制システム(ALCS)と呼ばれるプラットフォームを利用することで、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の通称「ミニットマン」をリモート制御する機能も備えている。
地上ベースの通信システムが中断された場合に備えて、E-6Bは冗長性を確保する手段として機能する。また、近接性が必要となるLOS(直線距離での接続)の通信を確立する上でも欠かせない。E-6Bの基本任務はTACAMO(Take Charge And Move Out:任務を遂行して即撤退)として知られている。