潮田氏はLIXILグループの前身であるトステム創業家出身だが、トステムはその後、衛生陶器大手のINAXや新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアと経営統合してLIXILグループとなった。5社の経営統合を実現した潮田氏は実質的なオーナーとして今日まで君臨している。
しかし、自身の保有株比率は3%前後しかなく、これを上回る株主は他にいる。少数株主でしかないのにオーナーとして振る舞えるのは、経営トップ人事を事実上コントロールできる指名委員会を自身と親しい人物で固め、CEOの生殺与奪を握っているからだ。