「僕らはIRCのチャット・コミュニティで会い、友達になった。Napsterを創った動機もこれなんだ。音楽を通じて、みんなが出会う仕組みだ。パーソナルな素材をシェアして、同じ興味を持った人と出会い、コミュニケーションを楽しむ。そんなツールを世界に提供しようと思った」
20歳のショーン・ファニングはMTVにそう答えた。MySpaceやfacebookの登場以降、「インタレストグラフ」として理論化されるコンセプトは、Napsterから始まっていた。
「人はどうやって音楽を発見するか、というのを突き詰めたんだ。僕らは友達からのおすすめで、音楽に出会うよね。趣味の合う友達が増えると、また新しい音楽の発見につながる。このプロセスは音楽体験の大部分を占めているんだ」