「Instagramでライブ中継をするお客様を見ると、本当に困ってしまいます」とレアーデは言う。「精魂込めて料理をつくり、美しく盛り付けをして熱いままテーブルにお運びしても、みな投稿に熱中しています。そして、ぴったりくる文章をあれこれ考えているうちに、料理はすっかり冷めてしまうのです」
「おいしく食べることは二の次なのですね。われわれは、いちばん美味しく食べていただける温度で料理をお出ししようと、心を砕いているのですが。きっと皆さんは、ともだちに見せびらかすためにこのレストランへやってきた、ということなのでしょう」