グーグルの発展を見ると、当初は今日の広告収入モデルを指向するのではなく、ヤフーやその他の検索ポータルに対して高速ロボット型検索エンジンによる検索結果を提供するベンダー企業であり、同社の収入はそれらの企業から得るライセンス料であった。そして、グーグルにアクセスするユーザーが広告価値を持つ一定規模に達したとき、広告主にサービスを提供するツー・サイド・プラットフォームのビジネスモデルへと段階的に移行していったことは、広く知られている。
グーグルだけでなく、書籍販売から始まったアマゾン、学生同士の交流の場として始まったフェイスブックなどにも同様の移行が見られる。ツー・サイド・プラットフォームを指向して成功した企業の発展を見ると、いずれも段階的アプローチを採用してきたことがわかる。