「感情的な痛みが存在しないふりをすることによって、それがどのような感情であれ、何らかの意味で悪いものだ、危険なものだ、というメッセージを自分の脳に送信している。脳が自分は危険な状況にあると考えると、体はそのように反応する。たとえば、脈が速くなる、呼吸が浅くなる、危険だと誤って認識した状況を不必要に避けようとする自然な欲求が生じる、などだ」
「感情的な不快さを避けようとすると、それが肉体的な苦痛を伴う場合でも、無意識のうちにそれらの感情をより強く、大きく、圧倒的なものにしてしまう。自分の感情と向き合おうとしないか、効果的かつタイムリーな方法で処理できないと、睡眠障害や薬物の乱用、あるいは急性ストレス反応、不安、鬱状態、PTSD(心的外傷後ストレス障害)のリスクが高まるなど、数多くの精神的な問題を招くことは科学的に指摘されている」