マイクロソフトも以前、中国で自社のソフトウェアが不正利用されていることを容認する戦略を選択した。中国市場での存在感を高めることを優先させたのだ。「どうせどこかの会社のソフトウェアを不正利用するのであれば、当社のソフトウェアにしてほしい」と、同社の共同創業者ビル・ゲイツは1998年に語っている。
「消費者が当社の製品なしではやっていけなくなれば、将来に課金する方法を見つければよい」と、ゲイツは述べていた。実際、いま中国市場は、マイクロソフトの年間売上高1250億ドルの10%を占めるまでになっている。