2005年にアメリカで創業したダイパーズ・ドット・コムというEC会社がありました。ダイパーとは紙おむつのことで、この会社はこういった補充が必要になる日用品をネットで販売するいわばアマゾンの競合会社でした。この会社を見学に来たアマゾンのCEOジェフ・ベゾスはそのオペレーションに感動したといわれています。この会社の倉庫ではロボットが働いていたのです。
2011年にベゾスは5億4500万ドルでこの会社(その頃にはクイッツィと名称変更しています)を買収、それに続いて2012年に高度な倉庫ロボット会社であるキバ・システムズを7億7500万ドルで買収しています。日本円にして1400億円ほどの買収になりますが、それが現在のアマゾンの物流インフラを変える画期的なイノベーションだったことを考えれば、この買収は安い投資だったのではないでしょうか。