科学的・客観的に見て、ネコという生物は地球にとって極めて“有害”と言える。野良猫になったイエネコは毎年、米国だけでも37億羽の鳥と207億匹の哺乳類を殺している。爬虫類や両生類の被害はそれよりもっと深刻だ。この点で、ネコはこのうえなく有害な生物なのである。
そしていま、史上最悪の森林火災に襲われているオーストラリアでは、ネコはその生態系の危機をさらに悪化させようとしている。森林火災の直後に生き残った動物の多くは、けがを負ったり体力が落ちたりしている。その隙に野良猫に襲われていることが、これまでに科学者によって示されているのだ。