「立地としては、健康を気遣うお年寄りが来る銀座のような街、会社員が行き交う渋谷、新宿などのターミナル駅もダメ。業種としては居酒屋や夜の店が特に厳しく、戻りも悪い。三軒茶屋や中野のような住宅街に隣接したエリアのカフェやランチ営業が中心のレストランには人が戻ってきている」
首都圏の場合、立ち上げ時の設備投資は坪あたり最低40万円程度、多いと60万~70万円というのが一般的だという。例えば20坪の店で初期投資約1200万円、売り上げが月400万円前後というのが一般的な相場。しかし、人件費や光熱費、食材費などを支払うと残るのは1割の40万円程度。この中から借金を返済し、プールを増やしていくためには、継続(時間)しか方法はない。つまり、トレンドを取り入れた勢いのある若い飲食店ほど苦しい状況に陥ってしまうのだ。