2018年に公開された150分の映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、映画の全ショット数が 2703ショットにも及びました(※ショットとは切れ目や切り替えなしに連続して流れる映像の断片ひとつを指します)。そのうち、VFXが関係するショット、VFXを使ったショットの数は2633ショットに及びます。何気ない会話のショットや、背景を見渡しているだけのショットでも、細々とVFXによる効果、修正、追加がなされているのです。
これらのVFXは、14社のCGプロダクションが手分けして作業し、総勢1,800名以上のCG/VFXクリエイターが参加しました。俳優の体全身、顔全体を撮影し、コンピュータ上でCG映像として再現させる「デジタルダブル」と呼ばれるキャラクタが用意されたのは映画の登場人物中、22体にも及びます。