京都人から聞いた「いけず」の実例をもう少し挙げてみると、
「まあ、きれいなネクタイしてはるなあ」
→「派手なネクタイして、あんた何考えてんの」「何を着ても似合わはりますなあ」
→「そんな格好して、恥ずかしゅうないんかい」料亭などで、うんちくを垂れる客に「お客さん、よう知ってはりますなあ」
→「つまらんこと言わんと、黙って食べたら」子連れの親に「まあ、元気のええお子さんやな。子供は元気が一番や」
→「静かにさせなさい。どんな躾してるんや」京都の外から移住してきた家の庭先を見て「きれいにしてはりますなあ」
→「毎朝掃除せんかい。草ぐらいむしれ」