故・大山康晴十五世名人(1992年逝去)と並ぶ歴代最多勝。偉大な先人が最後の勝利を挙げたのは亡くなる1か月前の69歳3か月の時。現在48歳7か月の羽生九段は21歳も若くして大名人と肩を並べた。

 羽生九段は1985年12月に15歳でデビュー。以降、34年をかけてタイトル99期(歴代1位)、棋戦優勝45回(歴代1位)、史上初の7冠独占(1996年)、史上初の永世7冠(2017年)など数々の記録を樹立した。最後の大記録とも言われた歴代最多勝でもタイとして、またしても将棋史に名を刻んだ。

 節目の白星を挙げた相手は少年期からの憧れの棋士であり、数々のタイトル戦を戦ってきたライバルでもある谷川九段。同一カード対局数で歴代2位となる167局(羽生105勝、谷川62勝)を記録したメモリアルな一局

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