企業の商品・サービス開発は、最もボリュームがある平均的な需要に集中して応える世界が続いているのではないでしょうか。
顧客に特定のペインを解決するブランドとして認知してもらうまでには、テレビCMでマス広告を打つなど莫大なコストがかかりました。需要に量がなければ、そのコストを回収できません。また、需要自体がそこまで細分化されていなかったことと、需要を測るデータが存在しなかったことから、ニッチな需要の大きさが見えにくかったのも要因の一つです。スマホのスクリーンは小さく一度に閲覧可能な商品点数が限られていること、OSなどの検索補助により検索ワードが自動提案されるので多様性が生まれにくいことなども相まって、企業がロングテールに挑むのはギャンブルの要素が強く、リスクが大きすぎて実行できませんでした。