「ツェルメロの定理」というゲーム理論で証明された定理によれば、将棋やチェスのような、(1)勝ち負け引き分けを決めることが目的で、(2)ゲームの進行は各人の手にのみ依存し(サイコロの目などの偶然に左右されない)、(3)必ず有限手数で終わり、(4)二人が同時に手を出すことがなく、(5)全ての過去手をお互い観察可能である、という5条件を備えたゲームでは、「先手必勝」「後手必勝」「引き分け」のどれになるかが、ルールを与えられれば原理的には計算できる、ということになっている。

 言い方を変えて大雑把に言うと、これら5条件のもとでは、必勝法を計算できる、ということだ。

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