オランダの子どもは全員泳げます。というか、泳げるようにするのです。4歳とか、5歳くらいになると全員、水泳教室に通い始めます。そして「この子は泳げますよ」という卒業証明書(ディプロマ)をもらうまで通うのです。
まず、どんな子どもも初めから足のつかない深いプールでレッスンが始まります。もちろん、初めはライフベスト的なものを着た状態でレッスンするのですが、かなり長い距離を泳ぎます。「泳ぐ」というより、「浮いている」に近いかもしれません。
そのうち、オランダ水泳教室名物の「着衣水泳」なるものが始まります。初めは短パンTシャツから。そのうち長ズボン、長袖Tシャツ。そして最終的にはダウンジャケットとか、コートとかを着た状態へとレッスンが進んでいきます。なので、水泳教室にも関わらず、普通に靴や洋服を着ている子どもたちがプールに入っているのです。
つまり「運河に落ちても大丈夫なように」が目的ですから、服を着た状態で泳げないと意味がないのです。