2017年にはこの1商品だけで年間売上高が初めて100億円を超えた。発売以来毎年50億円前後で推移していたが、2015年春の大規模なリニューアルで流れが変わったという。
リニューアルの大きな目玉となったのが、冷凍チャーハンの開発において重要な「炒め」の工程だ。約30億円をかけて製造ラインを改造し、一度卵と炒めたご飯に250度以上の「高温熱風」を浴びせる工程を加えた。250度という温度は、プロの料理人がチャーハンを調理している中華鍋の表面温度を、ニチレイフーズがサーモグラフィーで測った結果、得たものだ。
さらにそれまで社外から調達していた焼豚を、独自レシピによる自社製に変更。この焼豚の煮汁を隠し味に採用したうえ、香りを引き立たせるために焦がしネギ油を新たに開発した。「ここまでやりますか、というところまで、自分たちで作るようになった」