「チンパンジーは絶望しない」というのだ。チンパンジーは、頸椎を損傷して動けない状態になっても、落ち込んでいる素振りがない。もちろん、人間が同様の状況に陥ったら、絶望の淵に追いやられてしまうだろう。

「人間が絶望するのは、現在の状態から、『こんな不幸が訪れるだろう』『こうなったら怖い』と未来を連想するから。逆にいえば、連想するからこそ、希望をもてる。人間が不安を覚えるのも、この『連想』してしまう性質と関係すると思います」

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