日本の第三角法は、展開して、微に入り細に入りと見ていくものですが、欧州でよく使われる第一角法は自分を中心に投影して見ているので、まず非常に強い自我があり、それから地球や宇宙、事象全体を見て記述しているような考え方に基づいているように思うんですよね。また、そこには起承転結があります。
スペインのサグラダ・ファミリアは代表的ですが、まず構想があり、そこを目指して着工から100年以上経ったいまも建設しています。都市づくりだけではありません。たとえば法律やISO規格、企業会計の基準など、長く続く体系的な思想やルールは欧州から生まれています。