高校には進学するつもりだったが、なんと公立高校の入試日と三段リーグの対局日が重なった。現在は学校を配慮して三段リーグは土日に行われるようになったが、当時は平日に行われていたのである。
「私立という選択肢もあったんですけれど、勉強もそれほど好きではなかったし、お金がけっこうかかるイメージもあったので、そこまでして行かなくてもと思いました。親は一応師匠に『高校ぐらいは行かせた方がいいですか』と尋ねたらしいんですが、『(試験日と対局が重なるのは)そういう運命やから』ということで、さっさと中卒が決まりました」