ここ数年のハリウッドを中心としたアメリカ映画、いわゆるハンス・ジマー的な映画音楽ではセリフと音楽、SE、ノイズの境界がなく「音情報」として設計されています。ノイズと音楽の境界がないといってもジョン・ケージ的なやつではなくて、むしろその逆で作品全体を総合的に細部までコントロールしてエンターテインメントとしての完成度を追求するという方向性ですね。そこでは、目立ちすぎるメロディーは統合性を崩すからいらないというディレクションを監督やプロデューサーがしているんじゃないかと思うくらい、音楽の印象が強い大作映画は減っています。

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