なぜ知能が高くなると瞳孔サイズが大きくなるのかという理由について、青斑核という脳の部位の働きと瞳孔の大きさの間に関係があるのが理由だと説明しています。青斑核は神経核と呼ばれる神経細胞群の1つで、上部脳幹に位置し、脳の広範囲にわたる神経接続を行います。青斑核は神経伝達物質でありながらホルモンとしても機能し、知覚・注意・学習・記憶を制御するノルアドレナリンの分泌に関係します。また、人が課題を達成するために、脳の離れた部位同士を共に働かせ「脳活動を組織する」のも青斑核の役目です。青斑核が機能不全になると脳活動をまとめあげることができず、アルツハイマーやADHDといった病状の原因となるとのこと。