アップルは、独自のマスクも開発した。なぜなら、それは“アップルだから”である。同社は火災などに備えて保有していた数百万枚のN95マスクを、早い段階で医療機関に寄付していた。このため備品を補充するために各所に負担をかけるよりも、自分たちで何とかすることにしたのだ。

こうして社内のデザインチームが動き出し、まずはフェイスシールド、続いて耳ひもを調節できる3層のマスクを完成させた。このマスクをアップル製品たらしめている要素は何かとオブライエンに質問したところ、ある意味で循環論法のように思える答えが返ってきた。「アップルのチームがデザインしたことで、素晴らしい仕事になったことですね」

この“アップルマスク”はアップルのサイトでは買えないし、Apple Storeでも配布していない(マスクを忘れた場合に店舗でもらえるのは普通の市販品のマスクだ)。

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