プラスティックが海水中に滲出させている有毒物質が、バクテリアの一種であるプロクロロコッカスの成長と光合成効率を阻害しているというのだ。
プロクロロコッカスは、わたしたちが呼吸する酸素の約20パーセントをつくり出すと考えられている。つまりプロクロロコッカスは、地球上の炭素捕捉の20パーセントを担当しているということでもある(炭素分子1個を捕捉して酸素分子1個を排出する)。そして大気中の二酸化炭素を増やさないようにしようという人類の努力に対し、プラスティックが滲出させる有毒物質は問題をもたらしていることになる。