米国は当初、日本から「漢字と仮名をなくし、ローマ字を使用することによって識字率が向上し、民主主義が促進される」と報告、これには「軍国主義の風潮を煽った『一億玉砕』や『国民特攻』などの漢字が米国人にマイナスの印象を与えた」という要因もあるそうだ。戦時中、「漢字が伝えた誤った情報が、国民に誤った判断をさせた。民主主義を広めるために漢字という『悪魔の文字』を除去する必要がある」と判断されたのだと記事は報じている。
しかし、なぜその時に日本から漢字が排除されなかったのかと言うと、日本全国の15ー65歳の1万7000人を対象に行われた漢字の識字テストの結果、識字率は極めて高く、また、地方の農民や高齢者も漢字を読むことができたという事実は、軍司令部や学者を驚かせ、GHQも漢字を廃止することができなかったと伝えた。