・あとで読もうと本を買ったとしても、その本が置かれているのは買っていない他の本と同じ場所(つまりクラウド中)であって、その違いはお金を払った棚か払っていない棚かというだけなのだ。それなら支払いが済んでいない棚に入れておいても構わないじゃないか。こうして今では、これから30秒以内に読み始めるつもりの本以外は購入しないようになった。
・アマゾンの読者は、たとえ無料で読めるサービスが他にあったとしても、「キンドル読み放題」のような何でも読めるサービスにお金を払う。なぜならアマゾンにあるレビューのおかげで、自分の読みたい本が見つかるからだ。それはネットフリックスにも当てはまる。
・世界の本のほとんどが流通のロングテールのずっと先――少部数かまるで売れない状況――にある中で、デジタルの相互リンクのおかげで、どんな風変わりなタイトルの本でも読者を得ることができるようになる。