―1月に朝日杯の本戦1回戦で、羽生さんと対戦されました。
ちょっと圧倒されました。その時、自分は確か7連勝中で、結構調子が良かったんです。「これで勝てなかったら…」と思うぐらいに。「勝てるチャンスはある」と思っていました。でも、結果は無残でした。自分の中では「このぐらい戦えるだろう」ってイメージで指していたのが、羽生先生には、もうすべて見透かされているような感じで。でも、羽生先生と指せたことはすごく良かった。また当たりたいです。
―本戦1回戦で高見さんが負け、その次の2回戦で前年度優勝者の八代弥さんも、羽生竜王に負かされていました。
同日に2人。あれは忘れられない日になると思います。「たぶん、羽生先生に2人同日に負けることはこれから生涯ないだろうね」と、2人でその日の夜に話し合いました。だから、これは悔しい日だけど、「記念すべき日」でもあるという話になりました。