ものの売り方を考えるときに、買う側から1回考えてみようと。まず、普段自分が何を買っていて、何を買っていないかを1回分けてみようと思って、ノートを広げて、買ったものと買っていないものを分けたんです。
すると、本ってあんまり買ってないんです。月に2冊くらい。本を書いてるくせに、本を買ってない。CDなんて、2017年は1枚も買ってない。有田焼なんて、30何年間で1度も買ったことがない。つまり、クリエイターとか言ってるくせに、作品をほとんど買ってなかったんです。
一方で水は買うし、牛乳は買うし、米は買うし、パンは買うし、高くても冷蔵庫買うし、テレビ買うし、エアコンなんかも買ってる。こっちは、けっこう買ってるんです。
ここから見えてくるのは何かというと、僕たちが買うもの、買わないものの大きな線引きはすごく単純明快で、生活するうえで必要であるか否か。