去年、東京五輪のエンブレムの一般公募がありましたよね。最終的に、千鳥柄のなんか変なやつが選ばれたじゃないですか。変って言っちゃダメですね、まあ素敵なやつが選ばれた。最終的にあれが選ばれる前段階で、最終選考で4種類くらい残ったのを覚えてますか?
Aが最終的に決まったモノクロのやつで、B、C、Dが緑だとか黄色だとか青だとかもうちょっとカラフルなやつだったんです。この中でどれが選ばれますかね、ってテレビに出たんですが、あの時点で実はもう勝負があった。
A、B、C、Dの4つがあって、それぞれ選ばれる確率が4分の1ずつかというと決してそうではない。あれを見たときに、まず人は、モノクロか、カラフルかで分けるんです。すると、Aが選ばれる確率は、2分の1ですよね。
B、C、Dが選ばれる確率は、2分の1×3で6分の1。2分の1対6分の1対6分の1対6分の1なので、Aが勝つ。あの座組みを作っちゃうことがすごく大事。