「そうですね、今まで中学生で棋士になった人は5人いますけど、さすがに14、15歳の時だと、詰みはすぐ見えるけど序盤は苦手、というように、ここはすごく強いけど、ここはまだ弱点、ここは粗削り、という部分が必ずあります。みんな弱い部分を持ちながら年齢や経験を積んで修正し、全体として強くなっていく。でも、彼の場合は現時点で足りていない部分、粗削りな部分が全く見えません。あの年齢でそのような将棋を指していることは驚くべきことだと思います。だから勝っているんでしょうけど……と言っちゃうと身も蓋もないですね(笑)」

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