「ココ」という愛称で呼ばれるこのゴリラは、心理学者のペニー・パターソンさんの論文プロジェクトの一環で幼い頃に手話を教えられました。時間をかけて1,000種以上の手話を理解し、その内の600種類を日常的に使っていたそう。
ココは『Three Little Kittens』や『長靴をはいた猫』といった絵本を楽しみ、1983年にはペットの猫をほしがったそうです。ぬいぐるみの猫を渡されると、拒否して「悲しい」というサインを送ってきたんだとか。最終的に猫をプレゼントされ、「オールボール」という名前をつけました。
ココは子猫と何時間にもわたって遊んでいましたが、かまい過ぎて猫が嫌がったそぶりを見せたときには「不快な」「猫」といったサインを見せました。この関係は書籍にもなるほどでしたが、残念なことにオールボールは車に轢かれて死んでしまいます。オールボールの死を知ったココはひどく悲しみ、「猫」「泣く」「さようなら」と「ココ 愛」と伝えました。