キャンディをもらうためにお気に入りのレヴァーを引くごとに、隣のラットは電気ショックを受けて、特有の鳴き声を上げるというわけだ。
すると、この仕組みを理解したラットは、お気に入りのレヴァーを引いてごほうびをもらうのをやめ、電気刺激につながっていない別のレヴァーを引くようになった。興味深いことに、事前に電気刺激を受けたことのある個体ほど、隣のラットを傷つける行動を回避したという。
そして隣にいるラットの性別や、親しい仲か面識がない個体であるかどうかにかかわらず、同じ結果となった。「人間と同じように、ラットはほかの個体に危害を与えることを嫌がったのです」