有性生殖で、同じ株にオスとメスがある両性個体の場合、自分同士では子どもをつくらないというのが基本。大部分の植物もそうだし、ホヤやカタツムリもそうですね。そのうちに、精子を作れない個体、つまりメスだけに特化した個体が出てきて、両性個体と共存するという状態もあって、例えばハマダイコンがそうです。そこから、オスとメスが完全に分かれた雌雄異体も出てくる。これは一部の植物、昆虫も、ヒトなど脊椎動物の大部分もそうですね。ここまでで出てきたのが、両性個体のみ、両性個体とメス個体、オスメスが違う個体、という組合わせなんですけれど、では、両性個体とオス個体というのはどうか、というのがダーウィンの問いかけです。
代表例は、線虫。線虫は大部分が両性だが、たまにオスが出るそうだ。