サービス価値も新しいものにしないといけない。これで取り組んだのが「牛すき鍋膳」という商品です。
商品を発売する時のキャッチフレーズは「うまい」「やすい」「ごゆっくり」でした。これまでお客さんの在店時間は8分間でしたが、この商品での在店時間は15分間です。
このキャッチフレーズは、吉野家が「ごゆっくり」と言うものだからとてもインパクトがあったかもしれない。ではなぜ、このような言い方をしたのか。
これまで吉野家は「うまい」「はやい」「やすい」と言っていたので、ご婦人方をはじめ多くの人は、吉野家では早く食事をしないといけないと思っていた。でも、ここの「はやい」はクイックサービスのことなのです。お客さまは食事を召し上がるのは「ごゆっくり」していいのです。